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皮膚疾患の治療報告

2017/05/13 Sat 13:00

こんにちは!院長です♪(ブログは久々の登場ですね・・・)

当院では皮膚科診療に力を入れています。今回は来て頂いた子の治療経過報告です。

【症例】
1歳4ヶ月 シェットランド・シープドッグ 未避妊雌

トリミング時に皮膚が荒れてるということで他院を受診。フードの変更(低アレルギー食)で様子を見ましょうとのことだったが、徐々に悪化し脱毛してしまったとのことで来院。

【来院時の様子】
全体的にフケが多く出ており、脇と背中、尻尾が脱毛。ややべたつきがあり臭いも出ていました。
目の周りが赤く、軽度に脱毛。

【検査】
皮膚の検査(テープによる染色と掻爬試験)より細菌とマラセチアの増殖が認められた。その他の外部寄生虫は認められなかった。

【診断】
年齢・症状の場所・皮膚の検査結果より「2次性の細菌性、マラセチア性皮膚炎と食物アレルギー」と診断しました。

【治療】
①フードの変更
低アレルギー食でしたが、フードを変更しても効果がなかったため今までのフードに使われていないタンパク源のフードを選択しました。今回はアレルギー検査をせずにフードを選択しましたが、検査をしてから選択することもあります。

②2次感染のコントロール
抗生剤と抗真菌剤により、増えてしまっている菌を落としていきました。かゆみ止めはあえて使用せず、菌をコントロールすることでかゆみがどの程度コントロールできるのかを判断していきます。

③シャンプー療法
皮膚の状態が安定してきたところでシャンプーを中心に変更していきました。初めから併用して行く場合もありますが、今回は皮膚の状態から最初薬でいき、維持して行くのにシャンプー療法へ切り替えていきました。

④炭酸泉の利用
ちょうど導入検討期間だったこともあり、1週間で2回炭酸泉による温浴を合わせました。炭酸泉により、皮膚の免疫力をあげ、弱酸性にしてあげることで殺菌効果も期待できます。

・経過
フードを変えて、薬をはじめてから2週間後の写真が下です。(初診時は写真を撮り忘れました・・・)


丸で囲んであるところが脱毛してしまっている部分です。治療をはじめてから2週間で少し生えてきました。


ここから再度2週間薬を使用し、その後薬を切ってシャンプーとフードで維持していけるようにしました。
先ほどの写真から1ヶ月後が下の写真です。

毛もしっかり生えてきて、毛艶も良くなりました!毛量も増え、シェルティのフワフワ感が戻りました。

目の周りや顎の周りも綺麗になってきました!

現在はフードとシャンプー療法で維持できています。
今回の子は食物アレルギーをコントロールすることで、症状がだいぶ落ち着いてくれました。
完全に治る病気ではありませんが、このまま症状が出ないように飼い主さんとともにケアしていきたいと思います。

皮膚病は完治できるものもあれば、完全には治せず、症状がでないように維持して行くことが目標となる病気もあります。
病気と闘っている本人と、そのご家族としっかりコミュニケーションをとりながらその子にとっての一番良い治療を提案できるようにしていきたいと思います。

少しずつこのような治療報告もブログやHPに載せていきたいと思っています(許可を得てから載せますので安心してください)。
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